沖縄ジジ通信
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鷲ぬ鳥節 解説 伊良皆高吉 投稿日:2013年10月28日 22:50
鷲ぬ鳥節 ①大(うふ)あこうぬ根(に)ざすぃに 実(な)りあこうぬ本(むとぅ)ばいに 【訳】大あこうの根差(ねざし)に 実(なり)あこうの本延(もとばえ)に ②いつぃぬ枝ふん登(ぬぶ)り 七ぬ枝ふん登り 【訳】一つの枝を踏み登り 七つの枝を踏み登り ③一(ぴと)ぴらい巣ばかき 七ぴらい巣ばふい 【訳】一つの巣を構(くい)い 七つの巣を構(くい)い ④一ぴらい卵(くが)産(なし) 七ぴらい卵(くが)なし 【訳】一つの卵を産(な)し 七つの卵を産(な)し ⑤一ぴらい卵(くが)から 七ぴらい卵(くが)から 【訳】一つの卵から 七つの卵から ⑥綾羽ば生(ま)らしょうり びるぱにばすだしょうり 【訳】綾羽の鷲を孵した 綾なす羽の雛を孵化した ⑦正月(しょんがつ)ぬすぃとむでぃ 元日(ぐゎんにち)ぬ朝ぱな 【訳】正月早朝に 元旦の朝まだき ⑧東(あがろ)かい飛びつぃけ 太陽(てぃだ)ばかめ舞つぃけ 【訳】東の方に飛んでいった 旭の方に舞っていった ※囃子 バスィヌトゥルィ ヨーニ ガユナ バスィ 綾羽で孵化した雛鷲の時代には大きな豊かな安寧な世代であってください バスィヌトゥル 【訳】鷲の鳥→綾羽(ビル羽)で孵化した鷲の ヨーニ 【訳】代に、世代は ガユナ 【訳】我世な大きな(豊かな・安寧な)世代であって下さい バスィ 【訳】鷲 引用資料:喜舎場永珣著「八重山民謡誌」 ※の部分は伊良皆髙吉の解説 |