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素晴らしい思い出

スポーツの季節になると必ず思い出す素晴らしい光景があります。
昭和32年、与那国島で行われた久部良村組別対抗陸上競技大会のマラソン(一万メートル)競技のことです。恒例の大会は北・中・南の三組に分かれての優勝旗争奪戦です。その日マラソン(一万メートル)競技には16名の選手が出場しました。その中の身体障害者が一人参加しています。応援団や観客は呆気にとられた表情で彼を見ているのです。案の定スタートするとあっという間に選手の集団から一人遅れて、グラウンドを出て折り返し点に向かいましたが、もう前の選手の姿は見えません。
グラウンドでは再びトラック競技、フィールド競技が始まりました。マラソンの選手集団がグラウンドを出て30分を過ぎた時刻、校門の方で「選手が帰ってきたぞー」と叫ぶ声がして、場内がざわめきました。トップになって場内に姿を現すのはどの選手だろうか?期待が高まります。やがて先頭が姿を現します。後続の2位3位はかなり差があるようでしたが、3位までゴールしましたが、4位以降の選手が見えません。10分間選手の入場を待ちましたが、ランナーの姿は確認できないとのことで、競技種目が着々と進み最後の種目1600メートルリレーのスタートラインに各チームの第一走者が並んだときです。「待て!待て!選手が帰ってきたどー」の声とともに、場内には大きなどよめきが起こりました。第4位の選手です。出発の時、最後尾からトコトコと出て行った、あのランナーです。他の選手の倍以上も日に焼けた顔には嬉し涙が光っていました。



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